本音のままに行動するためのはじめの一歩「違和感を感じたら立ち止まる」

私は「本音と行動が一致することが、自分の人生を生きること」といつもお伝えしています。

自分の本音と行動が一致しているかどうか、日々のちょっとしたことでも確認することができます。

たとえば、何かあったときに反射的にでる、咄嗟に出る一言はだれにでもあるものですよね。
その一言が本音のままの言葉であればいいのですが、もしも本音とは違う言葉だとしたら、本音と行動が一致していないことになります。

それは、自分に嘘をついていることになります。
そういうときは、自分の中に必ず違和感があるはずなのです。

今日はその「自分の本音と行動が一致していない時に感じる違和感」これを感じ、流すことなく立ち止まることの大切さと、本音と行動が一致していると実現する素敵な世界について、私の体験を交えながらお伝えします。


Voicyミアビータ公式チャンネルで、毎週土曜日朝8時のパーソナリティを担当しています。
この記事は、2024年2月10日分を配信後、この内容を文章で読みたい方向けに加筆・編集したものです。
音声でお聞きになりたい方はこちらからどうぞ。


目次

とっさに出た自分の一言に感じた違和感

先日、仕事の帰りに久しぶりに混んでいる電車に乗りました。
午後18時過ぎ、帰宅のラッシュアワーです。
この日、とても寒い日だったので、私はダウンジャケットを着込んでいました。

車内は満員で、ぎゅうぎゅう詰め。
なんとかつり革につかまったものの、動けない・・・そのうち暑くなってきたのですが、脱ぐこともできず。
我慢して40分くらい立っていたら、気分が悪くなってきてしまいました。

すると目の前に座っていた年配の方が「こっちにきて座りなさい」と声をかけてくださったんです。
相当具合が悪かったので「ありがたい!」と思い、心底座りたかったのに思わず「大丈夫です」と口をついてでていました。

声かけてくださった年配の方も「え?」とびっくりなさった顔。
その様子を見ていた周囲の人も、怪訝そう。

つり革にしがみつくように必死に具合悪さに耐えながら、この違和感はなんだったのか感じてみました。

全然大丈夫じゃないのに、なぜ反射的に大丈夫と言ってしまったのか

私よりもずっと年上の年配の方だったから、そのような方に席を譲ってもらうのは申し訳ない気持ち。
確かにそれもあったと思いますが、そんな表面的なことだけじゃないと直感的にもっと深い違和感だと思ったのです。

居心地の悪い違和感と共にいてみたら、出てきたのは、子供時代の記憶でした。

私は子供の頃、具合が悪くても正直に具合悪いと言えませんでした。
なぜなら、具合悪いと言うと親の機嫌が悪くなることがわかっていたからです。
だからたとえ風邪を引いて具合が悪くても、我慢して黙っていた、または聞かれても「大丈夫」と言っていた過去があります。

これは「具合が悪いことを正直に言うと、相手は機嫌が悪くなる」「だから大丈夫と言っておけば何も起きない(相手の機嫌は悪くならない)」という子供ながらのなんとか平穏に生き延びるための戦略だったのです。

その戦略を大人になってもそのままずっと取り続け、心にプログラムされていきました。
だから大丈夫じゃないときも大丈夫と、いまも咄嗟に、本当に無意識に出てしまうんです。

大人になった今、正直に言っても誰も怒らないし、何も起きないのを頭で理解しているのに、です。

「ああ、まだこの生存戦略を取り続けてしまう自分がいるんだな」と改めて気づいた頃(この間数十秒だったと思います)さきほどの年配の方が

「大丈夫なわけないでしょう、いいから座りなさい」

ともう一度言ってくださいました。
今度はお礼をお伝えし、素直にありがたく座らせていただきました。

この例は、咄嗟の一言で感じた自分の違和感をやり過ごさずに立ち止まって感じてみたことで、本音と違う行動をした理由に気づけて、あらためて本音の通りに振る舞えたという私の例です。

「大丈夫です」と言った後、違和感を無視して思考停止したり、掘り下げることが怖くてそのままにしていたら、私の本音と行動は一致しないまま、ずっと違和感を抱え続けていたと思います。

自分の本音のままに行動すると起きる、すごいこと

この電車の話には続きがあります。

ありがたく座らせてもらったあと、その様子を見ていた他の人が、その年配の方に席をゆずってくださったんです。

わあ!と驚き、とても嬉しく温かな気持ちになりました。

これは、もしも私があの後も大丈夫と言い続けて、ゆずっていただかず、立ち続けていたらこれは起きなかったことです。
自分に正直になり、座らせてもらったからこそ起きた、思いやりの連鎖ともいえる現象です。

もしもあのまま断り続けて立っていたら、さらに具合が悪くなり続け倒れたかもしれません。
そのようなことになったら、声をかけてくれた年配の方は悲しく残念な気持ちになられたでしょうし、周りで見ている人も、なんであの人座らないのかな?と思ったでしょう。
私を発端に違和感が連鎖し、みんなが違和感いっぱい、誰も幸せじゃない状態になっていたと思います。

でも私は自分の本音のままに、座らせてもらって楽になりました。
ゆずってくださった年配の方は、ご親切な気持ちを受け取ってもらって嬉しく思われたと思います。
それを見ていた他の人にも、思いやりの気持ちと行動が起きたのです。
良いことばかりですね。

自分の気持ちに正直にふるまうと、周りの人にもそのピュアなまっすぐな気持ちと在り方が伝わる、そして気持ちを受け取った人は新たな行動を起こしていく。

自分の本音に正直に生きるって、自分だけではなく周りの人にも影響を与える、本当にすごいエネルギーの湧き上がることなんだとあらためて確信しました。

今回の自分の体験もとおして「自分に正直に、本音のままに行動する」ことの大切さとエネルギーを実感しました。
これからも多くの方に伝えていきたいと思った出来事でした。

何度でもやりなおすことができる

自分が何か言葉にしたり行動した後に違和感を感じたら、立ち止まって

「いまの一言は、本音かな?」

と自分に問うてみてください。
きっとあなたのその違和感が、「今の一言は本音じゃないよね、自分に嘘ついているよね」と教えてくれているはずです。

もう一つ大切なのは、本音と違うことしちゃった、と気づいたら、「だから自分はだめなんだ」と自分にダメ出しして終わらせず、「こういう自分もいるんだね」とありのままうけとってみてほしいのです。
そのうえで、あらためて本音の通りに行動しなおせばいいと思うのです。

今回出てきた「具合が悪いことを正直に言うと、相手は機嫌が悪くなる」「だから大丈夫と言っておけば何も起きない(相手の機嫌は悪くならない)は、私に本音とは違う行動を取らせるトリガーのひとつです。

このトリガーを見つけてからは、トリガーの発動自体は自動なので止められないですが、今回のように、自分で気づけて、もう一度本音の通りに行動しなおすことができるようになりました。

本音とは違う行動をした自分を許して、何度でもやりなおせばいい。
そのくりかえしで、人は少しずつ変わっていくことができます。

私はそう信じて、自分自身の違和感を正直に感じ、自分を許しながら毎日を生きています。


どんなときにとっさの一言が出るんだろう、思いつかなかった。
違和感が嫌な記憶と結びついていてなかなか考えが先に進まない、という方はぜひご相談ください。

私はコーチングを受けることを検討されている方向けに、コーチングがどのような体験になるのか実際に体験いただける、お試しセッションをご用意しています。

この60分の体験セッションでは、約45分ほど私のコーチングを受ける時間があります。
テーマを決めて持ってきていただくことで、この45分でご自身にどのような変化が起きるのか、実際に体験いただくことができます。

この体験セッションの時間を使って、自分の違和感について探究してみたいという方ももちろん大歓迎です。

あなたのなにか大切な体験に紐づいている違和感、
一緒にゆっくりと向き合って、ヒントを見つけていきましょう。

ご興味のある方はこちらからお気軽にご連絡ください。

小川恵子 コーチング お問い合わせ コンタクト everblue.evergreen.
お問い合わせや体験セッションのお申し込みはこちらからどうぞ
小川恵子 コーチング ブログ 「本音のままに行動するためのはじめの一歩「違和感を感じたら立ち止まる」

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