嫌な自分との付き合い方

晴れた日に外に出ると、日向と日陰があります。
同じように人間にも、光の当たる明るい面と、ダークサイド、いろいろな面があるものです。

たとえば
「あの人社交的で誰とでも仲良くしてくれるけど、ちょっと八方美人なところあるよね」
のように、他人のことは客観視できるから、よく見えるものです。
一方で、自分のこと、特に嫌な自分のことはどのくらい知っていますか

先日私が受けた講座で、私のめちゃくちゃ嫌な面に直面しました。
すごく居心地が悪く、しんどかったのですが、すべてを出し切ってみた結果、自分をアップデートできた、そんな体験をしました。

結果、自分のエネルギーの高まりも実感できました。

春は季節の変わり目でもあり、環境変化や新しいことを始めるなど、普段よりもエネルギーが必要な時期です。

私の体験したことが、自分をアップデートさせたい方、エネルギーをチャージしたいの参考になるといいなと思い、今回は「うわあーー!!」というどろどろしたところも含めて、お伝えしていきます。


Voicyミアビータ公式チャンネルで、毎週土曜日朝8時のパーソナリティを担当しています。
この記事は、2024年3月30日分を配信後、この内容を文章で読みたい方向けに加筆・編集したものです。
音声でお聞きになりたい方はこちらからどうぞ。


目次

85%の人は、変わらなければならないと思っていても、行動しない

「やらねばならないとわかっているのに、やらない」
みなさんはこういうこと、ありますか?

私にはあるんです。それは「英語を話す練習」です。

「え、けいこさん国際結婚してますよね・・・?」と驚かれたかもしれません。

確かに夫はカナダ人ですが、私は英語にものすごく苦手意識があります。
考えるだけで憂鬱でエネルギーが下がっていくのがわかります。

実際、夫の家族や友達の前では常に自信がなく、ぜんぜん自分らしく振る舞えていないのです。

なんとかしたい・・とずっと思っていて、でもなぜか話す練習をしない、なんとかしようとするとすごく苦しい
そして続かない。そんな悩みがありました。

ふとしたきっかけで、先輩コーチのはじめた「免疫マップ」という講座に参加し、まさにここに向き合うことになりました。

「免疫」とは、たとえば「疲れがたまると体の免疫力がさがって、風邪ひきやすくなる」とよく言われると思います。
いわゆる「体を守る機能」です。

この免疫は、「変化に対して自分を守ろうとする」形で、意識や思考にも働いてしまうそうなんです。

この心の免疫の仕組みを、まるで地図のような図に書き出して、理解しようというのが「免疫マップ」の講座でした。

免疫マップの詳細については、今回の講座のファシリのお一人、すぐさんのnoteがわかりやすいのでぜひご覧ください。
すぐさんオリジナルの免疫マップの取り組み方も記載してあります。

この免疫マップを考案したロバート・キーガンさんによると

85%の人は、変わらなければならないと思っていても、行動しない」そうです。

私の「英語を話せるようになりたいのに、練習しない」がまさにこれでした。

いまは家で毎日英語だし、移住もするから英語を使えないと自分が困る・・なのに「勉強や練習をしない」という、あまりに強いブレーキは一体なんなんだ、知りたい!と思ってすぐに講座に申し込みました。

英語の勉強や練習をしないのは、ただの怠け心とか、忙しいだけじゃない、何かあるはずだと直感的にわかっていたのだと思います。

「免疫マップ」についても書かれているロバート・キーガンさんの書籍

長年目を背けていた、自分の嫌な面が次々と明るみに

「英語を話せるようになりたいのに、練習しない」をひとつずつ紐解いていくと、長い間目を背けていた自分にとって不都合な事実や、自分の嫌な面が次々と明らかになりました。

英語を話す人たちの集まりで、本当はみんなと楽しく話したいのに、

  • 会話を理解できず、心を無にして黙って聞いている
  • 「あ、無理」と思ってその場から離れる

と、実際私が取っていた行動は真逆の行動だったのです。これじゃ話せるようにはならないですよね。

「みんなと英語で話したい」という目標がありながらも、まったく真逆の行動をとっていたのは、ダークな裏の目標があったからでした。

私の裏の目標は「優秀な人だと思われたい。できる側にたって有利な立場でいたい」というものだったんです。
(なんという嫌なやつ・・)

このダークな裏の目標を達成するためには、みんなの前で下手くそな英語を話すわけにはいかないわけです。
下手くそな英語を話して、もし通じなかったら、恥をかくし、みっともないし、惨めだし、どう思われるか・・

「できないやつだと思われてしまうに違いない」「馬鹿にされるに違いない」

だから会話に参加せず黙っていたんです。

いかがでしょう。
めっちゃ嫌なやつですね。
気にしていることが小さすぎる。
心が狭いし、すごく臆病だし、コーチやってるくせに・・・

我ながら、言葉にするとインパクトありますね。
ますます恥ずかしいです。

そしてこの「優秀な人だと思われたい。できる側の立場でいたい」というダークな裏目標を作り出していたのは。

「うまくやらないと、必要とされなくなってしまう」

というすごく強い固定観念(思い込み)だったのです。
ここが全ての根っこでした。

固定観念(思い込み)は悪ではない

「うまくやらないと、必要とされなくなってしまう」

この固定観点を持っているとわかったとき、すごく辛く悲しかったです。

このように強く思い込むようになった、過去のいろんな辛い体験を思い出しました。
自分のどろどろした部分や、ずるい自分、怖がりな自分も出てきて苦しかったです。

なによりも自分にめちゃくちゃがっかりしました。
こんな思い込みを持ちながら生きていたんだ、それが「英語を話す」みたいなところにこんなふうに作用しているなんて。

この思い込みは、英語を話す以外の様々なところでも、同じようにブレーキになっているだろうことも想像できました。

こんなに心の小さな自分がいることを認めたくなかったんです。
でも、この思い込みが引き起こしている、感情や裏の目的、実際の行動・・話の辻褄があうんですよね。
認めざるを得ない現実として直面しました。

この講座で本当に救いになったのは、

「この固定観念をもとにした自分の行動(免疫)は、人生で培われた、生きる上で必要なものだったのだ」

と教えていただいたことです。

確かに、この思い込みがあったからこそがんばれた仕事がありました。
違う場面ではブレーキではなくアクセルとして働いていたことも思い出しました。

すると、がっかりとか恥ずかしいとかの感情の内側から
「そうだったんだね」と、静かで暖かい気持ちが湧いてきました。

確かに私、そういうところがある。なぜそうなったのかもわかっている

この思い込みのことも、思い込みを持つに至る過程も、全部そのまま「そうなんだね」と受け取ることができたのです。
思いやりの気持ちでいっぱいになり、体に染み込んでいくような感じでした。

嫌なことを受け取ったはずなのに、なぜかエネルギーが満ちてくる感じでした。

嫌な自分と仲良くなると、エネルギーがあがっていく

ずるくて、怖がりな、嫌な自分も「私そういうところあるよね」と気づいて、許して、受け入れること。
嫌な自分とも仲良くなると、自分の持つ力を100%使うことができるようになるのだと知りました。

自分の嫌な面を見つけてしまった時、「私はそんな人間じゃないっ」と、否定すると、自分の一部を切り離すことになります。
切り離して脇に置いて、使わないことになる。私はいままでそうしてきました。

だから英語のことを考えると嫌な自分が出てきて、その自分を否定し切り離していたので、エネルギーが下がってしまっていたのです。

こうして嫌な自分と仲良くなった私は、英語に対しての感じ方が変わりました。

いままで、うまくできない自分が嫌で、英語の勉強は独学かマンツーマンのクラスのみでやってきていました。
このことも、嫌な自分と向き合って言葉にすることができました。

でも今回の体験を経て、英語のグループ講座に申し込みをしました。

グループ学習なので、みんなの前で英語を話さなければならないわけですが、
「うまくやらないと、必要とされなくなってしまう」という固定観念を行動で検証して、自分で書き換えていくことに挑戦していこうと思っています。

正直ついていけるか不安ですし、すごくエネルギーが必要なことなのですが、それでもやろうと思えているのは、嫌な自分と仲良くなって自分をアップデートしたからだと確信しています。

かなり痛みを伴う学びでしたが、そのおかげで新たな行動を一歩踏み出せました。

やらなきゃいけないのに、なかなかやろうとしない
全力を出せていない気がする、

そんなモヤモヤがある方は、自分の一部に蓋をしたり、否定して切り離しているのかもしれません。

今回の私の体験が、みなさんの自分アップデートの参考になれば嬉しいです。


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小川恵子 コーチング お問い合わせ コンタクト everblue.evergreen.
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